日本人のためのピケティ入門ー池田信夫
日本人のためのピケティ入門: 60分でわかる『21世紀の資本』のポイント
- 作者: 池田信夫
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2014/12/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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経済関連各紙で話題になっているピケティの解説本。
WEBでは同署はピケティの『21世紀の資本論』のアンチョコ本として紹介されていたので、承知の上で概要を捉えるために購入しました。
池田氏の咀嚼を通した形のため、
全容というわけではないですが概要はつかめたのではと思います。
少なくとも話題には乗れるかなと。
資本の定義が曖昧とか、日本は違うのではなどと突っ込みまくりですが、
『21世紀の資本論』は統計調査結果がメインのため、
理論や特に具体的な対策案については突っ込みどころ満載なようです。
逆に、あくまでも統計調査の結果に基づくため、
格差拡大の議論に素材を提供したということではないかと感じます。
これに関連することですが、
岩井克人氏がやはり同書に対する講演を行ったようです。
WEBにその内容が掲載されていましたが、
岩井氏はスーパーマネージャーに関する部分に異論があるようです。
岩井氏の話は省略しますが、
格差拡大にについては経験的にも実感している人に
理論的な証明を与えたのが同書という意味で、
時代を捉えたことが同書の注目を集めた理由ではないかと思います。
皇帝フリードリッヒ二世の生涯(上)ー塩野七生
中世欧州史の読み物として、比肩のない書籍。
著者の塩野さんは、叙勲も受けたほどのこの分野での大家。
暗黒の中世と呼ばれるほど、もともと資料の少ない欧州中世史ですが、
さらに日本語となると、
参考書的な資料はあっても、読み物として読めるものは
限りなく少ないと思います。
皇帝フリードリッヒ二世という
神聖ローマ皇帝の生涯を追った作品のため、
フリードリッヒ二世が残した代表的な事業は、
②カプア憲章・メルフィ憲章(教会法から、ローマ法による統治)
③第六次十字軍遠征(エルサレムの無血解放)
④ロンバルディア戦役(北伊・自治都市の平定)
上巻ではこの辺りまで。
フリードリッヒ二世の人物像は、
極めて合理的な判断を行い、
信仰心などとは縁のない人物として書かれている。
それは、
エジプトのカリフ:アル・カミーフとの外交によるエルサレム解放
これに加えて、皇帝本人もアラビア語を喋れたという点からも、
国際的感覚を持った皇帝だったということを物語っている。
それは、権力基盤がシチリア島という
キリスト圏とイスラム圏との間に位置していたということもあったことも
影響している。
アル・カミーフとの遣り取りなどは、
時に和やかな雰囲気だったということからも、
この二人の親密性・親近感を記している。
これは、
影響しているようにも思える。
ルネッサンスの先駆けと位置づけられているのも、
中世ローマ教会の影響力を低下させた功績によるところが大きいと思う。
読書のアウトプットをめざして
本を読むことが多いのですが、
アウトプットを意識しないためか、
無駄にすることが多いことに、
最近になって気づきました。
読書を有益なものにすべく、備忘録を目的にブログを書くことにしました。
自分用のため、他人が見ても面白く無いかもしれませんが、
面白い記事にすべく意識するようにします。