日本人のためのピケティ入門ー池田信夫
日本人のためのピケティ入門: 60分でわかる『21世紀の資本』のポイント
- 作者: 池田信夫
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2014/12/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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経済関連各紙で話題になっているピケティの解説本。
WEBでは同署はピケティの『21世紀の資本論』のアンチョコ本として紹介されていたので、承知の上で概要を捉えるために購入しました。
池田氏の咀嚼を通した形のため、
全容というわけではないですが概要はつかめたのではと思います。
少なくとも話題には乗れるかなと。
資本の定義が曖昧とか、日本は違うのではなどと突っ込みまくりですが、
『21世紀の資本論』は統計調査結果がメインのため、
理論や特に具体的な対策案については突っ込みどころ満載なようです。
逆に、あくまでも統計調査の結果に基づくため、
格差拡大の議論に素材を提供したということではないかと感じます。
これに関連することですが、
岩井克人氏がやはり同書に対する講演を行ったようです。
WEBにその内容が掲載されていましたが、
岩井氏はスーパーマネージャーに関する部分に異論があるようです。
岩井氏の話は省略しますが、
格差拡大にについては経験的にも実感している人に
理論的な証明を与えたのが同書という意味で、
時代を捉えたことが同書の注目を集めた理由ではないかと思います。